Winery Plan

ワイナリー設立プラン

winery

コンセプト

「農家が作るワイン」「手工芸品的なクラフトワイン」

15年ほど前の日本ワイナリー業界を見ると、原料であるブドウは農家が、ワインへの加工販売はワイナリーが行ってきました。原料であるブドウはそれほど厳しいものではなく、外国産の濃縮果汁を仕入れ、ワインに加工されることもあります。

そういった現状を踏まえた上で、本物のワインの作り手となるにはどうすればいいか。ワインの品質はほぼ原料であるブドウで8割が決まります。ならば、農業から手をかけるのが本筋ではないか。そう思いました。

私はフランス、ブルゴーニュ地方の作り手が、農業からワイン生産まで一貫して行っている姿に、憧れを抱きました。誇らしげな職人的な仕事、まるで手工芸品のようなワイン、自分自身もそんな誇りをもった仕事をしたい。

フランスにテロワール(terroir)という言葉がありますが、農産地、地方、郷土といった意味で、そこにはブドウ生産者である人も含まれます。テロワールを表現しようと思ったとき、ブドウ産地でその土地のワイナリーでそこに住む人が作ることが、ここ長野県大町のテロワールの再現だと思うのです。

ブルゴーニュ地方の作り手で、農業からワイン生産まで行っている人たちのことをドメーヌ(domaine)といいます。私もこのスタイルでと考えたとき、農業生産法人でワインを作ることが必要と考え、また○○ワイナリーとするのではなく、社名は「農業生産法人株式会社ノーザンアルプスヴィンヤード」としました。北アルプスの畑と言う意味です。あくまで畑、葡萄が主役です。

農林漁業経営の現状

以下、6次産業化認定(2014年3月)を頂いたときの提出書類の抜粋です。

農業生産法人(株)ノーザンアルプスヴィンヤードは平成25年2月に設立された。 それまで若林政起ほか1名の農業者が行っていたワイン用ブドウの生産を当法人が行うことを予定している。 現在、収穫されたブドウは全量、県内東御市のワイナリーに販売されワイン加工されているが、大町市産、単体のワインとしては販売されていない。 大町、北安曇地区は大手ワインメーカーのワイン用ブドウ畑が存在するなどワイン用ブドウ栽培は盛んであり、土壌、気候ともワイン用ブドウ栽培の適地と認識されている。しかし、この地区にはワイナリー自体が存在しないため、他地区のワイナリーで加工販売されている。ワインとはそもそもブドウが生産された土地で加工されブランド化、商品化されるのが本筋である。 この地区で生産されたブドウを同地区のワイナリーでワイン加工販売すれば商品価値はさらに向上し、付加価値性の高いブランド化された商品を地域に生み出すことができる。また、この地区の北部には白馬村が存在し観光地として海外からのお客様も多数来客されている。国際商品であるワインがこの地区で生産販売されていれば観光地の特産品として提供することができる。 ワインという商品は栽培生産された土地がラベルに記載されるなど、地域ブランドの向上、地域の活性化に貢献できるものであると考えている。

総合化事業の目標

ワイン用ブドウを栽培生産し、単にワイナリーへ材料として販売している現状を改め、地域初のワイナリーを建設し、自社産ブドウを自社ワイナリーで加工、製品化し、販売することでより高いブランド化、高付加価値化を得る。 現在、休耕田となっている区画や水稲を行っている水田をブドウ畑に転換させ、ワイン用ブドウの生産量を自社ワイナリーでの生産能力に合わせて増強する。ワイン生産、販売については酒税法に基づく酒類醸造、販売の免許を新たに取得する。また、経営の安定化と向上、雇用の促進化を図る。 販売面では、ワイナリーに直売所を設ける。地域の他の作物の農業者と協力し、カタログギフト販売、インターネット販売を新たに行う。 地域のレストラン、ホテルなどと協力し不定期にイベントを開催し新規顧客を開拓する。

スケジュール

ワイナリー着工 2014年10月(現在、建設作業を進めています。)
ワイナリー完成予定 2015年3月
醸造開始予定 2015年9月
自社生産ワイン販売開始予定 2016年6月